【京都・ボルドー在住】きもの旅日記 / kimono_atelier_akane

【京都・ボルドー在住】きもの姿で世界を旅するブログ「きもの旅日記 - Carnet de voyage en kimono-」 100都市きもの旅を目指して、日々更新中

(2019/2/16 追記) 【きものちしき】京友禅染の工房「高橋 徳」さん工房見学

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こんにちは、Kimono atelier Akaneです。

2019年 春から始まる「きもの旅日記」というブログの準備期間中です。
Kimono atelier Akane開始当初のブログを、こちらに転載していきます。
2015年8月に書いた、「高橋 徳」さん工房見学のおはなしです。

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京友禅染の工房「高橋 徳」さんに工房見学に行ってまいりました☆

 

素敵な日本家屋の中に入ると、手前にギャラリーがあります。
その奥に坪庭、情報発信のスペースが続きます。

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さらに奥に行くと、染め工房があります。

今回の工房見学は、まず座学にて友禅染の工程についてのお話しを伺いました。

 

そもそも友禅染とは

のりで防染(染めない所をのりで、ふせて他の場所を染める)して、染めていく技術です。友禅染には、主に京友禅・江戸友禅・加賀友禅の3つに分けられます。

 

友禅染の発祥】

昔々、360年前の江戸時代、徳川綱吉の時代に贅沢を禁止する、奢侈禁止令が出ました。豪華とされる「絞り・刺繍・金糸・金箔」はNGとされました。

 そのすべての技法を用いない技法として、のりで防染しつつ着物一反を染め上げる、友禅染が始まりました。

当時人気のあった扇絵師、宮崎友禅が、きものの世界へ進出。

贅沢を抑えた友禅染技法を用い、絵画的なデザインをした着物が庶民の間で大変人気となりました。

今でいうデザイナーズブランドとして、「友禅染」という名前がつけられたそうです。

 

友禅染について、諸々説明していただきつつ、昔の図案例を見せてもらいました。

昔の図案は大変おしゃれで、とても素敵です。

 

 大胆な縄のれんデザインや囲碁柄のおきもの!

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その昔、縄のれんは虫よけの為に料理屋さんの前にのみかけられていたそうです。

では、なぜ女性の着るきもの柄に、縄のれんを描くのか。

見染めた女性に、余計な虫が付かない様に、縄のれん柄の着物を贈ったそうです。

大変、洒落ておるね。

 

加賀友禅

前述の扇絵師、宮崎友禅が金沢の加賀に身を寄せた際、

糸目糊防染による手描きの染のみで染めるあげる、加賀友禅を確立しました。

 

 座学が終わった所で、実際の作品を見つつ友禅染の加工工程を見せて頂きました。

↓これは染めた後、装飾前の作品です。

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加賀友禅は手描き染めのみで、刺繍や絞りなどの装飾加工はしません。

 

華やかさを求める京友禅は、染め後に金箔加工や刺繍をして装飾をします。

 

↓金箔が施されている所です。指で指されている個所は、糸目糊の白い跡が残っていますが、その下にある同じ花の輪郭は、箔で装飾されています。

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*この後、実際に職人さんが作業をされている工房を見せて頂きましたが、工房内は、職人技術を守るため、写真撮影禁止でした。

 

昔の図案の数々をご紹介頂きました。

白黒写真しかなかった時代に、今後に技法やデザイン、図案・色彩を残す為、

用いられた方法は、木版画でした。

木版画で、繊維の糸のほつれまで表現されています。

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こちらは関東の民芸博物館の、古来のきものを再現をされたそうです。

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きものに描かれた京都です。
画面右上には、清水の舞台と滝、
足元に描かれた立派な橋は、五条大橋との事です。
その左ななめ上の簡易的な橋が、四条大橋でした。
当時、四条大橋は、鴨川が増水すればすぐ流される様な、簡易に作られた橋で、主に庶民が利用する橋でした。
その庶民が利用する四条大橋の下で、庶民たちの踊りが始まり、それがいずれ歌舞伎となったのだとか。
なるほど、今も四条大橋を渡れば、南座がある訳です。
地主神社は元々は桜の名所だったらしい。描かれている桜の色が、秋色な事にびっくりです。

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全ての工房見学を終えて、最後にお茶と梅甘露を頂きつつ、京の井戸水について色々と教えていただきました。

本日は、とても楽しく勉強になった一日でした。
高橋徳さんのHPは、こちら

トップページ|染工房「高橋徳」

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Kimono atelier Akaneの京都ページを更新中。3月よりプラン・価格改定を行いました。

www.akane-kyoto.com